この両親のもとにもう一度

自信がなくて一歩を踏み出せないのです、と言われる方に質問です。

もう一度生まれ変わるとして、この両親のもとに生まれたいと思われますか?

この質問にYESの方は、おそらく非常に高い目標で、躊躇するに値する、準備が必要なことに立ち向かわれているのではないでしょうか。

そして、おそらく、準備を進め、時が来れば一歩を踏み出していかれるでしょう。

この質問にNOの方は、これ以外にも様々な人生の問題を抱えておられるのではないでしょうか。

ここにあなたの問題の根本があるのです。

前田裕二さんをご存知でしょうか。
株式会社SHOWROOMの代表取締役で、最近では「人生の勝算」という本を書かれています。この方は8歳の時にお母様を亡くされ、親戚に世話をしてもらいながら10歳年上のお兄様の愛を受け、あらゆる努力をして成功していかれました。このような方に上記の質問をもししたならば、おそらくYESとお答えになるでしょう。例え短命で、長く一緒に過ごせなかったとしても愛情深いお母様、尊敬するお兄様のもとに再び生まれて、愛を返したいと望まれるのではないかと、勝手に想像しています。

どのように苦しい境遇であっても、どのように短い時間であっても、その愛を最大限に受け取る人は存在します。

周りの愛を受け取る力が、人の強さにつながるのです。

私の両親は怒りっぽく、優しさのない人だった。
立派な職業でなかったから尊敬できなかった。
もっと話を聞いてほしかった。

様々な思いを両親に抱いておられる方々がいます。この方々のご両親は愛のない人たちだったのでしょうか。

NOと答えられたあなたも、何かしらの不満を親に対して持っていらっしゃるでしょう。

子どもだったあなたは、生まれた時は王様で、みんなに世話をされ、笑うだけで周りは喜んでくれていました。成長するにつれて、親は必要なしつけ、教育を与えます。我慢が出来なければ大人になって困るのは我が子ですから一生懸命に叱ってみたり、課題を与えたり、真剣に子育てに取り組みます。子どものあなたは、そうやって人に愛情を与えることを知らなかったので、それが愛だと認識できなかったのです。

そのときの勘違いを、今も大切に胸に抱き続けているとすると、そこには何かメリットがあるのです。

あなたが得ているメリットは、
私は一歩を踏み出せないんです、とグズグズしている自分を、両親のせいにできるということです。
グズグズしていれば、挑戦しないで良いので、難しいこと、大変な経験をすることはありません。失敗することもありません。そんな情けない自分を直視しないためにも、十分に愛されてこなかった歴史が必要なのです。
過去はあなたの手につかむことができません。あなたの思いたいようにどんどん作られていきます。
あなたの意図によって10年20年と捏造されているのです。

その意図を変えれば、例えば前田裕二さんのように、人に愛を返したいとどんどん行動できる人になれるのです。

さあ、今こそ、新しい未来を築いていきませんか?

ミライの心理学

フラクタル心理カウンセラー 青木ひとみ

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